50代半ばからシルクロード30ヶ国以上を旅し、その風景や人々を描く洋画家・入江一子(独立美術協会会員/女流画家協会委員)。2017年1月に、200号の大作をずらりと並べた「100歳記念展─百彩自在─」を上野の森美術館で開催。101歳を超えてもなお創作意欲に溢れ、阿佐ヶ谷のアトリエで大作を描き続けている。本書は、入江一子の生涯をつづるエッセイとともに、色彩鮮やかなフルカラーで代表作品を紹介する画文集。NHK「日曜美術館」で紹介された「回想・四姑娘山の青いケシ」も収載。入江一子シルクロード記念館の特別入場券付。 入江一子シルクロード記念館HP http://iriekazuko.com/
やれないことなどありません。大切なのは勇気と決断です。
─── 入江一子
入江先生には光そのものが見えるようだ。それが100年、描きつづけてきたということなのだろう。
─── 有𠮷玉青 〈作家〉 、推薦文より
【contents】
口絵
「回想・四姑娘山(スークーニャンシャン)の青いケシ」
NHK「日曜美術館」取材から
上野の森美術館で100歳記念展!! ……入江一子の集大成ともいえる展覧会/オープニングレセプション/ギャラリートーク
地図
入江一子 シルクロードへの旅 訪問地と主な発表作品
第1章
生い立ちから大邱(テグ)、女子美術専門学校時代
生い立ち/1日1枚描き続けて/フランス総領事から認められて/独立展に初入選/22歳の自画像/青春時代の杉並/初めての個展(1941年)と嫩江(のんこう)で見た赤い夕日/終戦引揚げの記
第2章
林武先生との邂逅
林武先生からの手紙/林先生と猫のミーちゃん/出世作となった「魚」
第3章
石仏巡りからシルクロードの旅へ
石仏によせて/嫩江(のんこう)の面影とイスタンブールの朝焼け/「ジーエルフナ—広場(マラケシュ)」/53歳からはじめたシルクロード取材/現地の臨場感/シルクロード取材写真から/現地でのスケッチより/「追想─花咲くチェスメ」/「トルファン祭りの日」/「ブータン まつりの日」/「四姑娘山(スークーニャンシャン)の青いケシ」/「ホータンのまちかど(タクラマカン砂漠)」
第4章
100歳を超えて現役続行中
2009年ニューヨークで個展を開催!!/日野原重明先生とのご縁/大村智先生とのご縁/2000年にオープン!!「入江一子シルクロード記念館」/入江一子の一日
入江一子年譜
参考資料
続々と寄せられる感動の声!!
暑い東京の中、記念館にはシルクロードの風が吹いていました。(50代・女性)
すばらしいオーラに包まれた大作。どこまでも天空の果てに続く命と光を与えてくださいました。(30代・女性)
「青いケシ」に会いに来ました。今日も先生のパワーをもらって帰ります。(70代・女性)
100歳を過ぎた方とは思えない色使いと、のびやかなタッチに感動!!(60代・男性)
引きこまれる色の鮮やかさと、大らかな絵のパワーに元気をいただきました。(40代・女性)
先生の絵に大きな力をいただきました。私も「残りの人生」などと考えるのはやめてひたすら自分の思う方向へ精進していきます。(60代・女性)
すばらしい作品にやっと出会えました。私も大胆に油絵を描いてみたくなりました。(70代・女性)