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山種美術館で「開館50周年記念特別記念展 奥村土牛 ─画業ひとすじ100年のあゆみ─」展が開催中 101歳まで生きた土牛の画業を全72点で辿る

Category: 展覧会

会場風景。左手前が「醍醐」(1972年、山種美術館蔵)

1966年、日本初の日本画専門美術館として開館した山種美術館。開館50周年を記念して、日本画家・奥村土牛の回顧展が開催されています。1889年、東京に生まれた奥村土牛。梶田半古に入門し、兄弟子である小林古径に出会い指導を受けます。1927年に院展初入選。その後、帝国美術学校(現・武蔵野美術大学)で教鞭を執ります。1947年に帝国芸術院会員になり、1962年に文化勲章を受章。1978年からは日本美術院の理事長を務めました。101歳まで生きた長寿画家だった土牛。1990年にその生涯を終えるまで、ひたむきに絵と向きあい続けました。同展では土牛の研鑽期の作品から、代表作「醍醐」や「鳴門」、また晩年の作品群に至るまで、全72点でその画業を辿ります。

会場風景。左は16年ぶりの公開となる秘蔵の作品「麻布南部坂」(1925年、個人蔵)。右は院展初入選作の「胡瓜畑」(1927年、東京国立近代美術館蔵)。

会場風景

38歳で院展に初入選した土牛は、遅咲きの画家として知られています。対象の徹底した観察と写生に基づいた、薄い絵具を何層にも塗り重ねて、淡い色調による温かみのある独特の作風を確立しました。

会場風景

会場風景

山種証券(現・SMBCフレンド証券)の創始者であり、山種美術館の初代館長である山﨑種二(1893~1983)は、土牛がまだ無名だった時代から作品を購入し続け、その制作を支えました。「私は将来性のあると確信する人の絵しか買わない」と語った山﨑氏。1983年に山﨑氏が亡くなった際、土牛は日本経済新聞に寄稿した追悼文の中で、「このひとことで大変勇気付けられた」と綴っています。

会場風景

会場風景

日本屈指の日本画コレクションを誇る同館。その山種コレクションの中でも土牛は最も重要な画家の一人であり、所蔵する土牛作品の数は135点にのぼります。初代館長が亡くなった後も、土牛は同館の歴代館長と50年以上にわたり交流を続けてきました。

80歳を過ぎても「死ぬまで初心を忘れず、拙くとも生きた絵が描きたい」と語った土牛。80代以降も精力的に大作を描き続けるそのバイタリティには驚かされます。

美術館の「Cafe椿」では土牛の作品からイメージされたオリジナルの特製和菓子5種が登場。テイクアウトも可能です。

展覧会は5月22日まで。

対象への優しいまなざしに満ちた土牛の作品世界をご堪能ください。

【開館50周年記念特別展】奥村土牛 ─画業ひとすじ100年のあゆみ─

会期: 2016年3月19日(土)~5月22日(日)

会場: 山種美術館(東京都渋谷区広尾3-12-36)

入館料: 一般1200円(1000円)・大高生900円(800円)・中学生以下無料

※( )内は20名以上の団体料金および前売料金。※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料。[お得な割引サービス]きもの割引:会期中、きものでご来館のお客様は、団体割引料金となります。※ 複数の割引の併用はできません。

主催: 山種美術館、日本経済新聞社

問い合わせTEL:03-5777-8600 (ハローダイヤル)

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