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現代美術や古美術のギャラリー4件が集まったスペース「アートコンプレックス白金」が5周年を迎える。これを記念して、本日から合同展覧会「メメント・モリ〜愛と死を見つめて〜 窮霊汰:杉本博司」が始まる。
今回の合同展をキュレーションすのが、世界で活躍する現代美術家・杉本博司。各ギャラリーは、杉本から与えられたお題に答えるかたちで企画展示を行う。「愛と死」という永遠のテーマに対して、鑑賞者にも問いを投げかける作品が公開される。
3階の山本現代では、ヤノベケンジとビートたけし協同制作の「アンガー・フロム・ザ・ボトム」の構想模型とエスキース、杉本博司の「性電気発生装置」など。また4月17日からは小谷元彦の新作も追加展示となる。
田中秀和「347」2013年 ウォールドローイング
1階の児玉ギャラリーでは、大久保薫、鷹取雅一、高田冬彦、田中秀和、吉田純也、5名のエロスとタナトスを色濃く想起させる作品を展示。
2階のアラタニウラノでは、高嶺格のインスタレーション「水位と体内音」や加茂昂の複数枚のキャンバスによる巨大なペインティング「絶望と希望のあいだに道をさだめて僕は歩く」、童謡とコンビニで売られているエロ本を組み合わせたアイロニカルで開放的な杉本博司の小品などを展示。
左:「愛染明王」鎌倉~南北朝時代(14世紀)、右:橋本雅也「アマサキソウ」鹿の骨、角 写真:渞忠之
4階のロンドンギャラリー白金では、「愛染明王」、「地蔵菩薩」、橋本雅也、杉本博司コレクションを展示し、古美術と現代のアーティストのコラボレーション展となる。
なお、5Fの新素材研究所/榊田倫之建築設計事務所は毎週土曜日のみの公開で、神藏美子写真集「たまゆら」から、杉本博司が被写体となった作品を展示。
白金アートコンプレックス5周年合同展覧会 メメント・モリ〜愛と死を見つめて〜 窮霊汰:杉本博司