ARTcollectors' in Asia

Subscribe to Our Free Newsletters

MISA SHIN GALLERYの辛美沙ディレクターにインタビュー

Category: art fair, interview

東京・白金にあるMISA SHIN GALLERYで、辛美沙さんにインタビューをした。

─ 香港のアートバーゼルではどのような展示をされるご予定ですか。
辛:MISA SHIN GALLERYは、アジア地域のギャラリーによるアジアのアーティスト1人またはアーティストグループの展示に特化した「Insights」というセクションで、東松照明の個展を行います。東松さんは残念なことに昨年12月に82歳で亡くなられましたが、日本の戦後のフォトグラフィーに与えた影響は計り知れないものがあります。亡くなる3日前まで仕事をされていて最後まで写真に取り組んでいたと聞いており、良い展示にして多くの方に見て頂ければ、彼も喜んで下さるのではないかと思っています。私たちのギャラリーでは東松照明の個展「新宿騒乱」を一昨年の春(2011年4月21日〜6月11日)に開催し、その時は1969年前後の写真作品を中心に構成しました。
 東松照明といえば欧米での評価も高く、最近では中国圏でも注目されていて、台湾のARTCOや中国の写真雑誌「レンズ」などにも取材されました。確かに欧米の美術館は彼を高く評価していますが、それは例えば『〈11時02分〉NAGASAKI』(写真同人社、1966年)に収録された作品や、ニューヨーク近代美術館コレクションになっている「Untitled (プロテスト東京、1969年)」など、決まったイメージが多いようにも感じます。彼の60年代の作品は、世界に様々な変化が起こり、エネルギーが満ちていた当時の瞬間を見事に捕らえていて素晴らしいと思いますが、それだけではなく、スタート地点といえる1963年のアフガニスタンでの写真や、米軍基地以外の沖縄の写真もあります。今回は代表作だけでなく、日本以外では初公開となるアフガニスタンの写真から、60年代後半を経て変化していく写真も見て頂くことで、東松照明の幅の広さにも触れて頂けたらと考えております。

─ 今回アート香港がアートバーゼル香港になったことで何か期待されていることはありますか。
辛:バーゼルになったことで以前よりも出展を希望するギャラリーの競争率が高かったと聞いていますので、その分頑張らなくてはと思っています。バーゼルのフェアはバーゼル、マイアミ、香港と世界の3カ所で行われていますが、それぞれその地域の特色を出しながらも国際的でレベルの高いフェアになっています。香港のInsightsはまさにアジアのアートを紹介するセクションなので、とても期待しています。
 今後、東アジアを中心として経済や人間のネットワークを作っていくために、ますますアートが重要な役割を担うようになってくると思います。日本・中国・韓国では様々な政治的問題もありますが、それらを超えることができるのがアートではないでしょうか。そういう意味では、アートフェア・展覧会など色々な形でアートを紹介していくことで、ひとつの大きな共通するコミュニティができていけたらと思っています。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

お問い合わせ
  • 株式会社 生活の友社
  • 〒104-0061
  • 東京都中央区銀座1-13-12 銀友ビル4F
  • Tel. 03-3564-6900
  • Fax. 03-3564-6901
[ 美術の窓 ]
[ アートコレクターズ ]
[ ARTcollectors' in Asia ]
[ オンラインショップ・その他 ]