| 1970年代末に改革開放政策が始まった中国では、美術の世界でもそれまでの社会主義リアリズム絵画とは異なる表現が現れた。1979年には〈星星画会〉が展覧会を開催し、美術家が国家に奉仕する存在ではなく、自己を表現する存在であることを初めて主張する。
80年代半ば頃からは、中国全土で同時多発的に様々な前衛グループが結成され、〈八五美術運動〉と呼ばれる大きなうねりを形成する。彼らは、西欧からの情報を背景に、中国が抱える社会的なテーマを、従来の絵画や彫刻のみならず、パフォーマンスやインスタレーションといった新しい手法で表現しようとした。
90年代初めには、〈ポリティカル・ポップ〉や〈シニカル・リアリズム〉の美術家が海外に紹介され、今日の世界的な中国現代美術ブームの先鞭を付ける。
本展は、中国に現代美術が登場した1980年代を出発点に、ここ20年間の流れをたどりつつ、特筆すべき美術家に焦点をあてて、その代表作を紹介するものである。
(平井章一/国立新美術館 主任研究員)
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