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ボストン美術館から浮世絵師・鈴木春信の傑作など150点が里帰り! 千葉市美術館で10月23日まで展覧会を開催

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展覧会場の様子

千葉市美術館で現在開催中の「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」。先日行われた内覧会にお邪魔してきました。

展覧会場の様子

江戸時代中期に活躍した浮世絵師、鈴木春信(1725?〜1770)。「錦絵」と呼ばれた多色刷木版画の第一人者として知られた春信は、若い恋人たち、母と子、古典主題から発想された見立絵・やつし絵など、洗練された独自の作風で一世を風靡しました。展覧会では、世界トップレベルの浮世絵コレクションを誇るアメリカのボストン美術館から、鈴木春信の傑作など150点が里帰りしています。


富裕層向けの「絵暦(陰暦のカレンダーのようなもの)交換会」の流行で、一気に絵師として評判を上げた春信。写真左の絵暦では、女が読む文の中に暦に関する文字が隠されています。右は暦の部分を削除して商品として後刷りされた作品。


ボストン美術館でしか所在が確認されていない、「見立玉虫 屋島の合戦」(写真手前)も出品。対となる「見立那須与一 屋島の合戦」(個人蔵)と並べて展示されています。

錦絵の創始期に活躍した春信の作品は稀少なものが多く、中にはボストン美術館でしか所蔵が確認されていないものも。現存する春信作品の8割が海外に所在するとされ、国内での大規模な春信展の開催は実に15年ぶり。今後、この規模で春信作品を一堂に見られる機会はなかなかないのではないでしょうか。保存状態も抜群で、美しい錦絵の色彩、職人たちの技が息づく彫り・摺りの粋を楽しめます。


こちらは門外不出とされるボストン美術館のスポルディング・コレクションより、春信唯一の多色摺絵本『絵本青楼美人合』。美しい色彩に目を奪われます。


春信の活動期はわずか10年、錦絵の誕生から数えるとわずか5年ほどですが、その優美な画風は没後も多くの絵師に影響を与えました。展覧会では、石川豊信ら春信に先行する絵師による紅摺絵や、喜多川歌麿など後世の絵師たちの作品も紹介しています。



そして、美術の窓10月号(9/20全国発売)では、巻頭特集で鈴木春信の画業をドーンと紹介します! 美しい春信作品をグラビアで多数掲載するほか、今回の春信展を担当された千葉市美術館の田辺昌子副館長兼学芸課長の寄稿をはじめ、読みごたえも充分。展覧会の予習や復習にぜひお役立てください。ただいまAmazonでもご予約受付中です。

展覧会は10月23日まで。千葉市美術館での会期後は、名古屋ボストン美術館、大阪・あべのハルカス美術館、福岡市博物館(予定)へ巡回します。江戸の日常を優美に描き出した春信、その画業を総覧する空前絶後の展覧会。皆様ぜひお見逃しなきよう。


ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信
会 期:9月6日(水)〜10月23日(月)
会 場:千葉市美術館
住 所:千葉市中央区3-10-8
観覧料:一般 1200(960)円  大学生 700(560)円  小・中学生、高校生は無料
※( )内は団体20名以上、市内在住65歳以上の方の料金
※10月18日(水)は「市民の日」につき観覧無料
問い合わせ先:043-221-2311

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