美術の窓

無料ニュースレターの購読

一度観たら忘れられない! 代表作が集結する「アルチンボルド展」国立西洋美術館で開催中

Category: 展覧会

ジュゼッペ・アルチンボルド「春」1563年 油彩、板 66 × 50cm マドリード、王立サン・フェルナンド美術アカデミー美術館蔵


上野・国立西洋美術館で「アルチンボルド展」が開催中です。16世紀後半、ウィーンやプラハでハプスブルク家の宮廷画家として活躍した画家、ジュゼッペ・アルチンボルド。「アルチンボルド」という画家の名前は知らずとも、果物や野菜、植物、動物を寄せ集めた一風変わった肖像画を見たことがある方は多いのではないでしょうか? 同展では、アルチンボルドの『四季』『四大元素』などの代表作が日本で初めて一堂に集結。自画像や素描、美術工芸品など約100点の作品でアルチンボルドの画業を辿ります。

会場の様子


会場の様子

今でこそ奇異に映るアルチンボルドの作品ですが、当時は大航海時代の幕開けによって、ヨーロッパの世界認識が大きく変わり、美術に限らず「珍しいもの」が求められた時代でした。神聖ローマ帝国皇帝・ルドルフ2世に仕えた彼の肖像画には、皇帝の威信や帝国の繁栄を象徴するメッセージが随所に散りばめられています。宮廷画家としてのアルチンボルドの役割は肖像画の制作のみならず、祝祭のプロデュースや衣裳のデザインなど多岐にわたりました。

会場の様子

イタリア・ミラノ生まれのアルチンボルドは、ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの影響を強く受けています。アルチンボルドの描いた博物画からは、ダ・ヴィンチから受け継いだ「対象を観察し、正確につかみとる力」が感じられます。


18世紀から19世紀にかけて活動した画家バルトロメオ・ロッジによる「女性の頭部」

「寄せ絵」風の肖像画は、アルチンボルド以降の画家たちにも見られますが、その出来映えの差は一目瞭然。アルチンボルドのアイデアがいかに機知に富み、またそれを造形化する優れた描写力をもっていたかがよく分かります。

会場入り口に設置された「アルチンボルドメーカー」

展覧会の入り口には、来場者の顔をデジタル技術でアルチンボルド風に描いてくれる「アルチンボルドメーカー」が登場。果物や野菜が瞬時に積み上げられ、顔を構成していく様子がなんとも面白いです!

ミュージアムショップの様子。アルチンボルドの作品に登場するような、色鮮やかな花々をモチーフにした商品が多かったです。

現在発売中の美術の窓7月号では、展覧会を担当された国立西洋美術館の渡辺晋輔主任研究員のインタビューを6ページにわたってご紹介。アルチンボルドの画業や時代背景についてじっくりお話をうかがいました!こちらもぜひチェックしてみてくださいね。

展覧会は9月24日まで。意外にも、アルチンボルドの画業を一望できる展覧会はこれまで開催されていなかったそうです。奇想の画家アルチンボルドの、ユーモアと知略に満ちた世界をぜひ会場でお楽しみください。



アルチンボルド展
〈会期〉開催中〜9月24日(日)
〈会場〉国立西洋美術館 〒110-0007 東京都台東区上野公園7−7
〈観覧料〉一般1,600(1,400円)円 /大学生1,200(1,000)円/高校生800(600)円
 ※中学生以下は無料 ※()内は20名以上の団体料金 ※心身に障がいのある方とその付き添い者1名は無料(入館の際に障がい者手帳を提示)
〈主催〉国立西洋美術館、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社
〈お問い合わせ〉03-5777-8600[ハローダイヤル]

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

―人気の記事―

お問い合わせ
  • 株式会社 生活の友社
  • 〒104-0061
  • 東京都中央区銀座1-13-12 銀友ビル4F
  • Tel. 03-3564-6900
  • Fax. 03-3564-6901
[ 美術の窓 ]
[ アートコレクターズ ]
[ ARTcollectors' in Asia ]
[ 書籍 ]
[ オンラインショップ ]