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「田沼武能肖像写真展 時代を刻んだ貌」練馬区立美術館で開催中 写真家・田沼武能氏が講演会で当時の撮影秘話を語る

Category: ニュース, 展覧会

講演会の様子。

現在、練馬区立美術館で開催中の「田沼武能肖像写真展 時代(とき)を刻んだ貌(かお)」。会期中の3月26日、午後3時から、田沼武能氏による「わが心の残像」と題した講演会が開催されました。田沼武能氏は1929年、浅草の写真館の家に生まれ、写真学校を卒業後、木村伊兵衛に出会い、師事されます。戦後の東京下町に生きる子供たちのたくましさと明るさを活写、世界中の子供達の姿を撮影した『すばらしい子供たち』(1975年)『遊べ子供たち』(1978年)で数々の賞を受賞。約120カ国を回って子供たちの姿、表情を撮影されました。1995年から2015年まで日本写真家協会会長。2003年には文化功労章に顕彰されています。

当日、定員70名の会場は満席(応募者多数となり抽選で選ばれた)。田沼氏は撮影時のエピソードを披露しながら、スライドで紹介。苦労したこと、意外な一面を見たことなど、田沼氏ならではの語り口で一点ずつ解説。画家、彫刻家、小説家、芸能人、漫画家と、いずれの分野において、すでに巨匠、あるいはいずれ巨匠になった著名人ばかりで目を見張る。黒柳徹子と初めてタンザニアに行った時のエピソード、土門拳と親しくなるまでの経緯、黒澤監督の苦労話など知られざる裏話も飛び出しました。

「写真は相手とのコミュニケーションがなければ撮れない。学生時代は戦時中で勉強より勤労だった。卒業して写真の道に入り、偉い先生たちの話を聞けた。撮影が終わってからもすぐ帰らずじっくり話を聞き入った。私は撮っている相手にとっては孫みたいな世代。だから気を許して話してくれたということもある。それがなによりの財産。写真館の倅だからと言って写真家になりたかったわけでない。はじめは彫刻家、建築家になりたかった。しかし今となっては写真家になってよかったと思っている」と感慨深げに語られました。

「田沼武能肖像写真展」会場の様子。

「田沼武能肖像写真展」会場の様子。

展覧会は4月9日まで開催中(練馬区立石神井公園ふるさと文化館分室と同時開始)。

「田沼武能肖像写真展 時代(とき)を刻んだ貌(かお)」

会期:2017年2月23日(木)~4月9日(日)

会場:練馬区立美術館 

住所:〒176-0021 東京都練馬区貫井1-36-16

観覧料:一般500円、高校・大学生および65~74歳300円、中学生以下および75歳以上無料、障害者(一般)250円、障害者(高校、大学生)150円、 団体(一般)300円、団体(高校、大学生)200円

※同時開催「お蔵出し!練馬区立美術館コレクション展」と共通

※ぐるっとパスご利用の方無料(年齢などによる割引の適用外になります)

※一般以外のチケットをお買い求めの際は、証明できるものをご提示ください。(健康保険証・運転免許証・障害者手帳など)

※障害をお持ちの方の付き添いでお越しの場合、1名様までは障害者料金でご観覧いただけます。

主催:練馬区立美術館・練馬区立石神井公園ふるさと文化館(公益財団法人練馬区文化振興協会)、朝日新聞社

お問い合わせ:03-3577-1821

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