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初公開!「法隆寺 再現 釈迦三尊像展」東京藝大の3D技術と富山の伝統技術により完全再現!

Category: 展覧会

富山県高岡市(ウイング・ウイング高岡)で開催される「法隆寺 再現 釈迦三尊像展」(3/10〜3/20)の記者会見にて、一足先に東京藝大で制作中の釈迦三尊像を拝見してきました!なんとこの釈迦三尊像、3Dデータにより完全再現されたものなのです。東京藝術大学が特別許可を得て取得した釈迦三尊像の高精細な3Dデータにより3Dプリンターで原型を作成。これを用いて、400年を超える富山県高岡市の鋳物技術と600年を超える富山県南砺市の彫刻技術を活用し再現制作、東京藝術大学にて最終仕上げを行っています。高岡の職人の方も、制作にあたり特別に法隆寺の釈迦三尊像を間近で見たそうですが、その迫力は凄まじく、何万もの人々が祈ってきた仏像にしか持ち得ないような、圧倒的な迫力を感じたとのこと。この再現物は、いわば完全再現の「スーパークローン」。門外不出の国宝の再現物を是非、多くの人に間近で体感頂きたいと思います。実際の法隆寺では金網越しの拝観となるので、像の後方を見ることはできませんが、同展では後方はもちろん、近距離で見ることができ、おそらく触れることもできる展覧会となる予定とのことです。

東京藝術大学で、仕上げ作業をしているところ。南砺市の井波彫刻の伝統技術により制作された台座、宣字座に、漆を塗り、傷なども再現します。この台座、1トンの重さに耐えるものなので、その構造の再現をした井波彫刻の技術も素晴らしいものがありますが、1400年前の飛鳥時代から、構造計算された台座がつくられていたということは、その頃の技術も素晴らしいものだということがわかります。

法隆寺金堂に安置される国宝・釈迦三尊像は、本尊・左右脇侍の三尊からなる止利様式の仏像。一光三尊の金銅像として日本で最も古い様式、また最も完具した仏像で、飛鳥彫刻の代表作とされています。今展では、三尊、大光背、宣字座、と限りなく科学的に同質なものに複製されています。しかし、今回の再現の意義は、国宝指定されているため、オリジナルではなおすことができない箇所に、この再現物においてなおし付け加えることで、「模倣と超越」を実現することにありました。クローン文化財として同じものをつくるだけではない、新しい感動を次の世代へ継承していくことがこの再現の意義でもあります。

会場風景

会場では再現された法隆寺金堂壁画とともに釈迦三尊像の複製が公開されます。東京から約3時間、北陸新幹線でアクセスも便利になった富山県高岡市で開催される同展。展覧会に訪れた際には、加賀前田家が築き、町民文化の花が開いた歴史とものづくりのまち、高岡を散策してみてはいかがでしょうか。

法隆寺 再現 釈迦三尊像展 —飛鳥が告げる未来—

会期 2017年3月10日(金)~2017年3月20日(月)
会場 ウイング・ウイング高岡 4階ホール
住所 富山県高岡市末広町1-7
料金 観覧無料
特別協力 聖徳宗総本山法隆寺、東京藝術大学社会連携センター、東京藝術大学COI拠点
総合監修 宮廻正明
キュレーター 伊東順二
空間構成 横山天心
機材協力 富山大学芸術文化学部、三協立山株式会社、三芝硝材株式会社 

 

 

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