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東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術で開催の「 クインテットⅢ 五つ星の作家たち」今注目の5人の作家が描く「自然」

Category: 展覧会


会場風景  木村佳代子作品

東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館で開催中の「クインテットⅢ五つ星の作家たち」。同展は国内外の美術企画展などで作品を発表している中堅作家5人による、「クインテット」(五重奏)と題するシリーズ展覧会の第3弾。過去2回のテーマは「風景」で、今回のテーマは「自然」。川城夏未、木村佳代子、橋本トモコ、堀由樹子、横溝美由紀の近作・新作約70点を展示します。彼女らは、美術大学卒業後の20余年間、同館で開催された「選抜奨励展」「FACE展」「DOMANI・明日展」や「VOCA展」などで作品を発表し、独自の画風を築いています。「自然」といっても、写実的に描写した作品ではなく、5人それぞれの記憶や思考を重ねた「自然」を描いており、その捉え方も様々。個性が違う5人の作品が奏でるハーモニーを楽しめる展覧会です。

写真上は木村佳代子さんの作品の展示風景。2011年3月の震災以降、こどもの頃に得意だった花を大きく捉え、「宇宙」「時間」「死」などのテーマを表現しています。その大きく官能的な花たちに内包された、ミクロ的でもありマクロ的でもある宇宙が感じられる作品となっています。


橋本トモコ作品

作品を展示する空間全体を「作品化」している、描くことで描かないことを描く、という橋本トモコさん。空のように展示する上部に空間をあけたり、鑑賞者と景色を共有したいという願いを実現しています。どのような意図の配置なのかなど、展示空間ごと楽しめます。


川城夏未作品

蜜蝋を絵の具と混ぜ、独自の技法で特殊な質感を持った見え方をする赤色の作品を20年以上制作している川城夏未さん。赤の一般的なイメージは、情熱や攻撃などですが、作家にとっての赤色は、日本の湿潤な空気に合うような、馴染みやすい色なのだそうです。写真の右の作品は庭の足下を見た時に咲いていたクロッカスの花を描いたもの。作家はこれまでは、形が見えないように制作してきましたが、今は出てくる形を肯定しているといいます。角度を変えると色々な形が見えてくるのが興味深く、じっくりと鑑賞したい作品です。


堀由樹子作品

高尾山麓での生活から切り取った風景を描いた堀由樹子さんの作品。作家は自分の作品を、「日常ふと目を奪われ立ち止まる風景を矩形で切り取ったもの」といいます。日常の風景なのですが、それを忠実に描いたものではなく、作家独自の世界で幻想的な雰囲気も醸しており、純粋な精神世界を見ているようでもありました。


横溝美由紀作品

一本のピンと張られた糸に油絵具をのせ、糸を指で弾いてつくられた横溝美由紀さんの作品。弾く行為は数百回にも及び、彫刻を掘る、刻む、削るように糸を弾いているそうです。自然界の「光」の反射を取り入れたカモフラージュ作品も会場で是非ご覧ください。

クインテットⅢ 五つ星の作家たち

会期 2017年1月14日(土)〜2月19日(日)
会場 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
住所 東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン日本興亜本社ビル42F
料金 一般600円(500円)、大・高校生400円(300円)、中学生以下無料 
      ※()内は20名以上の団体料金および前売り料金。※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保険福祉手帳をご提示のご本人とその付添いの方1名は無料。
主催 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、朝日新聞
協賛 損保ジャパン日本興亜、SHISEIDO

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