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パナソニック汐留ミュージアムで開催中の「マティスとルオー展」知られざる二人の友情が明らかに!

Category: 展覧会


会場風景

パナソニック汐留ミュージアムで1/14(土)から開催中の「マティスとルオー展—手紙が明かす二人の秘密—」の内覧会に行ってきました。今展は、50年もの間二人のあいだで交わされた手紙のやりとりを手がかりに、日本初公開の多くの作品と資料を含む約140点を展示。そのうちマティスの作品が46点、ルオーの作品が83点、ふたりの手紙が11点となっています。ふたりが国立美術学校のギュスターヴ・モロー教室で学んだ時の作品など、初期作品を紹介する第1章、2つの世界大戦期の作品や、ニューヨークで画商であったマティスの子息ピエールがルオーの作品を扱い、日本人コレクターがそこから購入した作品などが見られる2章。やり手の出版人であるテリアードとの恊働作業や、 ナチスによるパリ占領期の作品を紹介する3章、マティスのエポックメイキングな作品集「ジャズ」と宗教的な画題を極めた「聖顔」を紹介する4章にわけられ、それぞれの時代で交わされたふたりの手紙も紹介。初期から晩年までの長い間、ふたりがお互いを気にかけ、尊重しあっていたことが手紙の文面からわかります。


マティスとルオーの手紙

ふたりの手紙のやりとりはのべ50年にもおよんだといいます。現在確認されている最初の書簡は1906年で最後のものはマティスが没する前年の1953年。写真右のルオーがマティス宛に書いた手紙を見ると、縦にも横にも文字がびっしりと書かれ、ルオーの作品とも通じるような、個性が現れています。手紙の文面をみると、ふたりは体調を気づかったり、展覧会の情報などを教えあったり、芸術家としてのお互いを褒めたたえたりと、その友情の深さがうかがえます。

ここでは載せられませんでしたが、ルオーの「窓辺の静物」と、写真左のマティス「窓辺の女」を、是非会場で見比べてみてください。同じ「窓と地中海のヨット」を描いているのに、色使いも雰囲気も全く違い、ふたりの個性の違いがよくわかります。他にも同じモチーフを描いたふたりの作品が並べられているので、その違いに注目です。


マティス「 ラ・フランス」1939年


ルオー 《聖ジャンヌ・ダルク》「古い町外れ」1951年

こちらはマティスの「 ラ・フランス」とルオーの 《聖ジャンヌ・ダルク》「古い町外れ」。2作品とも出版人テリアードによる芸術誌「ヴェルヴ」の表紙を飾った作品です。ナチスによるパリ占領期、前衛的な芸術家にとって息苦しい時代においてなお、美しいものをつくろうと抵抗する、レジスタンス号として発刊された美術誌。どんな時も美しいものを肯定していくフランス人らしさと、ふたりの祖国への愛が込められています。


左:ジョルジュ・ルオー「秋の夜長」 1952年 、右:ジョルジュ・ルオー 「マドレーヌ」1956年

ルオーの晩年期の作品。マティスとルオー、資質の異なる友人の仕事を尊敬しあった二人の豊かな実りの作品を見ることができます。さらに今回は、ルオーの「気晴らし」シリーズの油彩画全15点が、世界で初めて一挙に展示されます。これはフランスでも実現していないこと。この貴重な機会を是非お見逃しなく!!

マティスとルオー展—手紙が明かす二人の秘密

会期 2017年1月14日(土)~3月26日(日)
会場 パナソニック 汐留ミュージアム
住所 東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック 東京汐留ビル4階
料金 一般1,000円、65歳以上900円、大学生700円 
   中・高校生500円、小学生以下無料、20名以上の団体各100円割引
   障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館可能
主催 パナソニック 汐留ミュージアム、産経新聞社 
後援 フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、港区教育委員会
特別協力 ジョルジュ・ルオー財団
協力 日本航空

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