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この夏、「最恐」の美しさに会う!「うらめしや~、冥途のみやげ展」藝大美術館で開催

会場の入り口の壁に、きつね火や幽霊の姿が映されている

怪談を得意とした明治時代の落語家・三遊亭圓朝ゆかりの幽霊画コレクションを中心とする「うらめしや~、冥途のみやげ」展は、7月22日から9月13日まで東京藝術大学大学美術館で開催。幽霊画に見られる「怨念」や「心残り」といった人間の底知れぬ感情に注目し、錦絵や近代日本画、能面などに「うらみ」の表現を探っていく。

鏑木清方の《三遊亭円朝像》(重要文化財)も展示されている

第1章は、自筆資料や浮世絵版画などの資料で落語家・三遊亭圓朝を紹介。幕末~明治期に活躍した噺家であった圓朝は江戸湯島に生まれ,8歳で2代三遊亭圓生に入門。一方、12歳で歌川国芳に入門して浮世絵師を志す。16歳で圓朝を名乗り、場末の席で真打をつとめるようになる。道具入りの芝居噺で人気を得て、都心の席でも真を打つ機会に恵まれ、20歳から怪談を自作自演するようになる。代表作に「怪談牡丹燈籠」「塩原多助一代記」「怪談乳房榎」「真景累ケ淵」などがある。

第2章は東京・谷中の全生庵が所蔵している三遊亭圓朝ゆかりの幽霊画50幅を展示。展示室の中央に、蚊帳が上から吊られ、周りには伝円山応挙、柴田是真、河鍋暁斎、伊藤晴雨、鰭崎英朋たちによる幽霊画が並んでいる。

入り口の壁だけでなく、展示室の壁にも老婆が「出没」している。

第3章は江戸から明治の錦絵に表された「うらみ」の系譜をたどり、歌川国芳、葛飾北斎や月岡芳年たちが「東海道四谷怪談」、「怪談牡丹燈籠」や「百物語」などを描かれた名作を展示。

第4章は、日本絵画史から「怒り」「嫉妬」「怨念」といった負の感情表現を描いた厳選の名作に加え、日本人が負の感情表現に見出した美意識による般若などの能面も展示。

会期中には展示替えが行われ、前期展示が7月22日から8月16日(日)まで、後期展示が8月18日(火)から9月13日(日)までとなっている。伝円山応挙の「幽霊図」 (前期展示)、曾我蕭白の「美人図」(後期展示)や、上村松園の「焔」(後期展示)の名作が前期・後期交代で展示される。また、講演会や能楽公演、ナイトミュージアムといったイベントも予定されている。

うらめしや~ 冥途のみやげ展

会期:7月22日(水)〜9月13日(日)
前期展示:7月22日-8月16日、後期展示:8月18日-9月13日)

会場:東京藝術大学大学美術館 地下2階展示室

主催:東京藝術大学、東京新聞、TBS

後援:台東区

協力:全生庵、下谷観光連盟、圓朝まつり実行委員会、TBSラジオ

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