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水郷を舞台にした新しい国際展「Art Wuzhen」がスタート。

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湖上に設置されたフロレンティン・ホフマンの「Floating Fish」2016年

 アートバーゼル香港で盛り上るアジアのアートシーンだが、中国の水郷、烏鎮で新たな国際展「Art Wuzhen」がスタートした。烏鎮は上海、杭州、蘇州の3つの地域の間にあり、上海からは約130㎞の距離。旧来の水郷の佇まいで知られる人気の観光地で、国内外のお客で賑わう。

 会場は二カ所。まず同地のメインスポットでもある西柵観光地では、作家たちが現地の取材を経て制作した新作が展示される。アン・ハミルトンによる機織り機を用いたインスタレーションや、「ラバー・ダック」の作品で知られるフロレンティン・ホフマンの湖上の巨大な魚のオブジェ、あるいは、木を鉄の「鎧」で包んだアンティ・ライティネンの作品など、石畳の道と木造の建物が織り成す昔ながらの町に、新鮮な現代美術が織り混ざる様子は、どこか幻想的とも言える。それは展覧会のテーマである「ユートピア/ヘテロトピア」、つまり理想郷と、日常からの異質な場といったイメージを体現するかのようでもある。

劇場に展示される、機織り機を用いたアン・ハミルトンのインスタレーション「again, still, yet」2016年

もう一つの会場は、西柵から徒歩10分程度の北柵地区にある、今回のためにリノベーションされた巨大なシルク工場。7つのスペースに分けられ、入口のホールに設置された艾未未の作品をはじめ、中国の作家では宋冬、張大力、毛同強、尹秀珍、徐冰、欧米ではオラファー・エリアソン、ダミアン・ハースト、キキ・スミス、マヤ・リン、日本からは菅木志雄、荒木経惟といった国際的に知名度の高い作家たちの作品が展示されている。

北柵会場の屋外に展示された隋建国の立体作品「Entanglement」2016年


菅木志雄「Law of Peripheral Units」1997-2014年

 


会場でもパフォーマンスが行われたオリバー・ヘリング「Areas for Action - Wuzhen」2015-16年

 総じて、映像や立体、インスタレーションと多様なジャンルの、130点が出品。うち16点が今回の展示に合わせた新作である。

 会期は6月末までで、作家によるトークなども予定されている。大都市で行われることの多かったこれまでの中国のイベントと異なり、風光明媚な小さな町で観光とともに現代美術を味わう新しい試み。是非この機会に訪れてみてはいかがだろうか。

ART WUZHEN 烏鎮国際現代芸術展 ―UTOPIAS/HETEROTOPIAS―

開催中〜6月26日(日)

中国浙江省烏鎮 北柵シルク工場、西柵観光地

http://www.artwuzhen.com/ (英語、中国語のみ)

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