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| 「希望と失望のアイランド」 油彩、キャンバス 100号F |
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| 清水 源 |
1941年東京生まれ。太陽美術協会会長、フランス芸術家協会名誉会員。ル・サロン最高栄誉メダル・金メダル、銀メダル。フランス国際展受賞、同展招待出品、審査員。文部大臣奨励賞他受賞多数。 |
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| 大きく描かれた少女の胸像の目からは涙が流れ、胸には黒いハートのペンダントがつけられている。そばに黒い旧式のダイヤル式の電話機が置かれ、その受話器は外れて転がっている。コードも絡まって途中で切断されているようだ。傍には倒れたグラスから赤いワインが流れているが、それは血が流れているようにも見える。この不吉な悲しい少女の胸像と黒い受話器と倒れたグラスに囲まれて、つがいのインコのような鳥が上を向いて鳴いている。愛(環境)の危機を歌っているようだ。右のほうには切られた樹木の幹がトルソのように幾体も置かれている。切断された樹木が再生に向かおうと胎動を始めているような気配がある。よく見ると、それは女性のトルソと重なるようだ。再生には母性が必要となるだろう。遥かに海を置いた手前の世界は、地球の今を象徴するようだ。環境破壊、少年問題。世界が崩壊するなかで、自然との関係のうちに再生を願おうとする画家の思想が描かれている。
(高山 淳) |